「劇場版 探偵オペラ ミルキィホームズ 〜逆襲のミルキィホームズ〜」 に関する記事です。

ネタバレ有りです。というかネタバレだらけです。 パロディとかオマージュに関係するやつ(教授がボクシングチャンピオンだとか)は、幾つか知っているのですが、あまり詳しくないのでそちらは割愛します。(ほとんど教えてもらったやつとかだし。ってか誰か書いて)

普通に見ていて分かるような小ネタが中心です。あと、これ全部僕が見つけたわけじゃなくて、誰かが tweet したやつを見て、そのあと見直して確認したりそんな感じのことして、色々とかき集めたやつです。多分他にも色々あるというか、めっちゃあると思うので、みんなどんどん書いてこういうの!(金沢での公開も終わったし、さすがに観たい人はもう観ただろうから、ネタバレとかもう遠慮しなくていいかな、と思うので)。あと解釈は色々ありうる(ミルキィだからね、正解は一つ!じゃない!!なのです)と思うので、解釈も色々書いて欲しいと思います。

では始めますよ。

エリーの探偵服

序盤、エリーの探偵服だけなぜか現れずに、バスタオル1枚になってしまうシーン。あれは時空の滝でストリバさんが服を拾っているからですね。まあこの辺は序の口、ということで。

焼きまんじゅうのシーン

エリーが焼きまんじゅうを落とすんですけど、

コーデリア: 「3秒3秒!」

と言ってて、これモリアーティのトイズを暗示してるんですよね。凝ってる。

小衣ちゃんのIQ

小衣ちゃんのIQの初期値、1期では1300、2期では1400なのに対して、今回の劇場版では 190 です。控えめかつ半端で「なんでですかー?」って最初は思ったのですが、これはモリアーティのIQが180なので、彼より上だということなのでしょう。最終的にモリアーティを退けたのはミルキィホームズですが、あの戦いは怪盗帝国、G4、ミルキィみんなの勝利とも言えるわけだし、小衣ちゃんは腹心のフェルダーをやっつけているわけで、モリアーティ一味より上手だ、ということなのでしょう。

黄金仮面神

小衣ちゃんが黄金仮面神になってヨコハマ警察を破壊してしまうのですが、これ、発動のきっかけは黄金仮面と一緒に振り回していたシャロの探偵服についてる敗者復活の宝石に触れたからですね。これ1回観ただけだと絶対わからないですね。

スリーカードがアルセーヌに髪留めを渡すシーン

過去の回想シーンで、スリーカードがアルセーヌに髪留めを渡すシーンがありますが、これラットだけ異常に影が濃く描かれていて、ほぼ見えないくらいな感じになっています。これが作画の遊びなのか、重要な意味があるのかは今後の作品次第ですね。(まだわからない)

敗者復活の宝石について語る二十里先生

二十里先生がモリアーティとホームズを交互に演じながらライヘンバッハの滝の戦いを再現しているのですが、モリアーティの時は怪盗時(トゥエンティ)っぽいメガネなのですが、よく見ると左右逆で、目のところが紙に書いたような感じになっていて、モリアーティの義眼を示している、という作画の遊び。

時空の滝について

モリアーティが敗者復活の宝石を取り戻した結果、パワーアップして「時空の滝」が出現するのですが、「いくらなんでもやりすぎでしょこれ」って最初は思ったのですが、よく考えるとモリアーティのトイズは「時間を3秒戻す」ものなので、パワーアップしたら「時間をめっちゃ戻す」になってもそんなに不思議ではないのか、と納得した。

フェルダーの巨大化時

G4 vs フェルダー戦で、フェルダーが巨大化しますが、その直前に顔が新日本プロレスの真壁選手(中の人)風になる、という作画の遊び(舞台挨拶で、「分からなかったー」って言ってたやつが多分これ)

フェルダーと小衣ちゃんの対決

フェルダーと小衣ちゃんの対決、初見だと全く意味がわからない感じ(というか僕は全く意味がわからなかった)ですね。これ、最初にラプトルが出てきて小衣ちゃんが黄金仮面でひっぱたくわけですが、これだけでおそらく小衣ちゃんは「ここがあらゆる時空とつながっていること」と「黄金仮面による物理攻撃などでこの時空に干渉できること」を把握したんだと思います。また、これを使えば勝算があると踏んだからこそ微笑んでいるのでしょう。さすが天才美少女ですね。

他の時空から飛んできた雷を別の時空に流し込んだりして、結果「ミルキィホームズがトイズを失った原因が実はここだったのかい!」という感じにはなっていますが、最終的にはトイレ(G4執務室)と小衣ちゃんが生まれた時に右手を上げて「天上天下唯我独尊」と言ったシーン(TVシリーズにも出たやつ)を使ってトイレの「流す」ボタンを押してフェルダーを退けています。

小衣ちゃんが守りたいもの

G4出動前に小衣ちゃんは「守りたいものがある」と言っていましたが、僕はそれは「探偵・怪盗・警察」が三つ巴となる偵都ヨコハマの世界そのものなのだろうと思っています。ところがチートレベルのトイズが使えるミルキィホームズがいると、警察の出る幕はなくなってしまいます。なので、小衣ちゃん的には、ミルキィホームズはトイズがないダメダメミルキィホームズであってほしい、と思っているのではないでしょうか?(こういう心理描写は見たことないから推測ですよ、念のため。)

フェルダー戦で、他の時空から飛んできた雷やタライを他の時空に流し込んで、結果、1期第2幕でミルキィホームズがトイズを消失したシーンの原因を作っているわけですが、これ、戦闘に全く関係してなくて、フェルダーの攻撃でもなんでもないのに、「わざわざ」やってるんですね。で、実行後に小衣ちゃん微笑んでるんですよ。しかもこれやったせいで、次子と平乃やられちゃったわけだし。

「わざわざ」これをやらなければ、(歴史が改変されてトイズ消失イベントが無くなって)トイズが戻ったミルキィホームズがモリアーティ教授をやっつける筋書きもありえるけど、そうしないで、トイズがないミルキィホームズとG4と怪盗帝国(モリアーティ教授は小衣ちゃんの理想を乱す存在だから、倒すためならミルキィや怪盗帝国との共闘は当然あり得る)でなんとかしたい、という思いがあったのではないか、と僕は考えています。(ちょっと考えすぎなのかもしれません)

バリツ

今回勝負を決めたのは、トイズではなく、シャロのバリツでした。バリツのシーン、シャロとおじいちゃんが目を合わせてから発動するのですが、ここ、すごく好きな描写です。なんかカッコイイ、っていう単純な理由もあるのですが、シャロ、第2幕2話で、「私のおじいちゃんも話が長かった」とか言っていて、ライヘンバッハの話もきっと聞いたことがあったんだろうなぁ、と思うとめっちゃ熱いシーンだし、妄想が捗るやつですね。

アンリエットさんのブローチについて

アンリエットさんが敗者復活の宝石の代わりとしてシャロに自分のブローチを渡すのですが、これはモリアーティ戦でシャロがバリツを使った際にアルセーヌは幻惑のトイズを発動させていて、その際にブローチを通じてトイズを送る(?)みたいなことをしているっぽい(説明は特にないのでどういうことなのかは良く分からないけど、初見だと絶対気づかないやつで、そういう絵になっているよ、という話)

ごぼ天

モリアーティを倒すシーンで、ごぼ天が突然現れて、その後のエンディングにも登場しています。ごぼ天は第2幕冒頭で農村が焼かれた際に一緒に焼死して食べられてしまっています。が、今回時空の乱れによって過去が改変された結果(?)復活したみたいです。

ごぼ天は第2幕のマスコットで、冒頭でいなくなった、ということを考慮すると、彼は「探偵の本分の象徴」なのかもしれない、とちょっと思っていて、ミルキィホームズがそれを完全に取り戻したことを示しているのかもしれません。(し、考えすぎなのかもしれません)

参考: ミルキィホームズ第2幕の話

ネロのアホ毛で遊ぶシャーロックとそれを見つめるアンリエットさんについて

このシーンです。

ここ、めっちゃ可愛くて好きなシーンの1つですけど、このシーンを見てアンリエットさんが微笑んでるのが重要なファクターで、シャロのトイズが復活していることを知ったわけですね。で、ラストの対決につながる、と。

森・アーティについて

なんやかんやで、偵都ヨコハマには(怪盗を含めて)悪い人はほとんどいない、というのがミルキィの世界なのですが、森・アーティは例外的に悪いやつです。これについては別の記事で。

ミルキィホームズ 53 劇場ミルキィ 7

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