「劇場版 探偵オペラ ミルキィホームズ 〜逆襲のミルキィホームズ〜」 に関する(多分最後の)記事です。また、(注意ネタバレ有り)「劇場版 探偵オペラ ミルキィホームズ 〜逆襲のミルキィホームズ〜」の小ネタ・伏線などについての続きのような記事です。

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さて、劇場ミルキィのボスとして登場するのは、かの有名なジェームズ・モリアーティ教授です。モリアーティ教授、ウィキペディアによると、こんな感じでして(というか、劇場ミルキィ観たら気になって仕方ないので教授が出てくる話ちゃんと読んだけど、実際こんな感じの記述がある)

ジェームズ・モリアーティ - ウィキペディア(最終更新 2016年2月29日 (月) 08:09)

情報網は緻密で、ホームズはそれを称して「千本もの糸を張り出したくもの巣の真ん中に動かないで坐っているよう」と言っている。その情報を以てモリアーティは判断をし、作戦を与えるのである。計画立案の見事さたるや、狙った獲物は必ず逃さないほどで、また、組織の巨大さにより計画が失敗しても、中心部にいるモリアーティらには全く嫌疑もかからなかった。

まあなんというか、自分が動いて悪事をはたらく、と言うよりは周りを操って暗躍するタイプ、といった感じです。ただ、そう書いてある割には、「最後の事件」ではホームズに完全に追い込まれているので、結構自分で動き回っていたりするのですが。そういう意味では今回の劇場版ミルキィホームズでも同じだった、と言えるのかもしれないですね。

一方で、この「設定」通り振る舞っていた悪党が、彼の子孫の森・アーティです。では順に見ていきましょう

注意、森・アーティの性別は不明ですが、めんどくさいので便宜上全部「彼」としておきます。He or She のつもりで読んでください。あるいは性別判明したら直すかもしれない。森脇監督はプリパラのインタビューで「男の娘」と言っていましたが、それが正式か分からないし、男の娘の場合なんて呼ぶのが正当なのか結局よく分からないし…

ヨコハマ警察からホームズ探偵学院に帰ってきたシーン

小衣ちゃんの黄金仮面神で破壊されたヨコハマ警察から、ホームズ探偵学院に帰ってきたシーン、何人かの女子生徒がミルキィホームズに対して、「またトイズ無くなっちゃったんだって」などと話しているのですが、これ、喋っている生徒の影みたいな感じで、森・アーティの影のようなものが映っていて、この発言が彼の影響下にあることが示唆されています。

アジトでミルキィホームズと対面するシーン

ミルキィホームズの自室から、森・アーティ一味のアジトへ落っこちてフェルダーらに捕らえられてしまうシーン。これ、森・アーティ、フェルダー、ポーロック、モラン大佐とぱっと見「対面」しているように演出されているのですが、森・アーティは椅子に座っていて、後ろ向きになっています。ミルキィホームズは実は彼に気づいていません。(これ3回くらい観て初めて気づいたのですが、正直な所かなり驚きました)

モリアーティ教授の復活シーン

棺からモリアーティ教授が復活するシーン、森・アーティが第2幕で手に入れた教授のトイズを棺に入れて、復活させるのですが、ここでも彼が出てくるのはフェルダーによって、ミルキィホームズとG4が吹き飛ばされた直後。ミルキィもG4も彼に気づいていないのです。

ラストシーンでのアンリエットさんとの対面

エンディングの所で、彼とアンリエットさんが対面して、一瞬焦ったような表情していますが、これで逆にアンリエットさん(=アルセーヌ)も彼の正体に気づいてないことを確信したでしょうね。

というわけでまとめ

今回の劇場版を初めて観たときは、「これで森・アーティ一味は全滅で、この話はこれで終わりかな」と思ったのですが、とんでもない。モリアーティ教授は敗れ、モラン大佐たちは(多分)ロンドンに帰りましたが、首謀者の森・アーティは健在で、実は誰にも正体がバレていないのです。また、彼の手の内(トイズ)も明らかになってはいません。また、今回の事件を起こした動機も明らかではありません。というか、これまでミルキィホームズシリーズに出てきた敵役は相応の動機などがあったように思うのですが、彼にはそういったものが感じられず、純粋な悪党なのではないか、とさえ思えます。1期で登場した際はネタキャラとばかり思っていたのに、なかなかとんでもない奴みたいです。

わりと大団円だった劇場版ミルキィホームズにおいて、おそらくこれが唯一残されている伏線だと思いますので、これが今後どう展開されていくのか楽しみですね。

ミルキィホームズ 53 劇場ミルキィ 7

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