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(ネタバレなし)「劇場版 探偵オペラ ミルキィホームズ 〜逆襲のミルキィホームズ〜」はココが凄い!

こちらはネタバレを含む感想です。

「劇場版 探偵オペラ ミルキィホームズ 〜逆襲のミルキィホームズ〜」 を見てきました。いや本当に最高に面白い映画でした。

伏線とミッシングリンク

約1年前、僕はこんなことを書いていました。

探偵歌劇ミルキィホームズTD がとても良かった件

これで、これまでのミルキィホームズシリーズにあった様々な伏線は、森アーティ以外は大体全部解消されたのではないか、と思います。今回のシリーズは綺麗に終了したので、次はどこにでも進める、 そういう状態にあると思います。1期2期のようなマジキチカオスアニメにもできるし、森アーティと対決するようなガチ的なやつもできるし、普通に推理モノにしたっていいし、たぶんどこにでも進む事ができます。

だいたい綺麗に回収された、これまでのミルキィホームズシリーズの伏線。劇場版で描かれたのは、その最後に残されたミッシングリンクでした。昨日第二幕見直しつつ、過去のミルキィの記事を観てたりしていたので、衝撃とともに、それだけでも十分すぎる感動でした。(モランとかフェルダーとか出てくるのは予告されていたから、だいたい分かっていたとはいえ)

ミルキィホームズとは

ミルキィホームズって、どういう話でしょう?

アホでバカな可愛い見習い探偵のドタバタカオスアニメ、というのはまあ正しくて、それもそれで大切な一面であると思います。カオスアニメ楽しいですよね。最高です。

しかしながら、ミルキィホームズにはそれだけじゃない一面もあって、それは失いかけた夢と友情を取り戻す話であったり、忘れかけていた探偵の/怪盗の本分を取り戻す話であったり、憧れていた存在に少しでも近づくために奮闘する話であったり、失われた自分自身の大切なものを取り戻す話、でもあるわけです。

それはもしかしたら人生の縮図なのかもしれません。ちょっと大げさなのかもしれませんが。

でもね、例えば1期のような、夢と友情を取り戻すストーリーに感動できるのって、どうしてなのかなぁ、って時々考えるんですよ。それに感動できるのは、「それが大切だけど得難いものだから」なのかなぁって。

生きていると辛いこともたくさんあるけど、健気に頑張るミルキィホームズ観てると元気になれるんですよね。ミルキィホームズには、大切だけど得難いものがいっぱい詰まっているのです。

七転八倒

今回のミルキィホームズで描かれていたのは、「七転八倒」です。「七転び八起き」ではない、「七転八倒」なのです。それはこれまでのシリーズでも描かれていた、ある意味ミルキィホームズの本質なのかもしれません。何度転んでも立ち上がる、でもやっぱり転ぶ。そうやって前に進んでいく。僕はそういうミルキィホームズが本当に大好きなんだなぁ、と今回の映画を見て思いました。

敗者復活

今回はミルキィも、G4も、怪盗帝国も、そして敵方のモリアーティ一味も、全て敗者としてスタートします。敗者復活の様子はそれぞれで、またその個性の違いも魅力的だな、と思いました。特に怪盗帝国(というかアルセーヌ)は、これまで見れなかった一面が見れてとても良かったな、と思いました。

ミルキィホームズの復活と成長

その中で、ミルキィホームズの復活はやはり特筆すべきものでした。1期11話を踏まえつつ、今度はネロがいいところをみせてくれて、ってか、この作品ネロ可愛すぎるな。いやみんな可愛いんだけど反則だ。。。。それは置いといて。。。

1期というか、これまではシャロの主人公力でなんとかしてた面が無きにしも非ずだったので、今回は3人がシャロを盛り上げる展開だったの最高に良かったと思うし、これもミルキィホームズの成長なんですね。このシーン、大好きです。

そんなものはなかった

ラストで、モリアーティに対して、シャロは「敗者復活の宝石、そんなものは最初から無かったんです!」と言い放ちました。そして、トイズが復活したのに、トイズを使わずに(多分。ここもう一回ちゃんと見ないとダメだね)、モリアーティを退けました。

ここ、すごく良かったです。

敗者復活の宝石が無かったかどうかは分かりません。むしろ以前モリアーティは持っていたのだから、あったのだとさえ思えます。でもシャロには、ミルキィホームズにはそれは必要無かった。敗者復活の宝石があろうと無かろうと、ミルキィホームズは、いつも七転八倒だから。何度でも立ち上がる、そして転ぶ。これからも、そうやって前に進んでいくのでしょう。

トイズ?(3/8追記)

ラストシーンのあれはトイズなんでしょうか?トイズ忍法なんでしょうか?トイズが復活している描写はありますが、これはこれで謎ですね。

集めてよかった、ミルマーク(3/8追記)

書き忘れてた!この21世紀最高のアニメ映画に、自分の名前がクレジットされているの最高ですね。最高の誉れです。

2期を見ると良い(3/8追記)

ちょいちょいつぶやいていますが、2期を見ると本作の良さがさらに分かって最高に良いです。これについては第二幕(2期)の解説記事をそのうち書こうと思っています。

小衣ちゃんのIQ(3/8追記)

今回の、冒頭の小衣ちゃんのIQは190でした。元々(1期)は130だったし、「190ってなんかすげー半端だなー」、と思っていたのですが、これにもちゃんと意味があります。ってかまじすげぇなミルキィホームズ。こういう小ネタというか、微妙な伏線がすごくうまく撒いてあって本当に凄い。

バリツ(3/8追記)

バリツ、1期でネタとして始まったものなのに、第2幕でホンモノ(1期のあれが正しかったというメタなギャグでもあるのだけど)となり、今回では名シーンですよ。どういうことだ!?最高すぎるでしょ。バリツのところ、シャロとホームズおじいちゃんが目を合わせるんですが、そこが最高に良いですね。

ホームズ家とシェリンフォード家(3/8追記)

本作とは直接の関係はないのですが、そういえば、シャロとおじいちゃん、姓が違うんですよね。これ裏設定みたいのがある、ってのぶPが言っていたのですが、これ、明かされることはないんでしょうか?ないのかもしれないですね。もうこの際だから、墓場まで持っていってほしい気持ちもちょっとあるし、知りたい気持ちもあるなぁ。(のぶPは本作あまり関わっていないようだし、今後関わることは無いはずなので)

残された伏線(3/8追記)

これまでの集大成っぽい本作ですが、なんとびっくり、本作で撒かれている伏線があります(3回目の視聴でようやく気づいた)。これについては公開終了後あたりに書こうかなぁ、と思っています。

まとまってないけどまとめ

とにかく本当にめっちゃ良かった。やっぱりミルキィホームズは最高です。この次は何を見せてくれるのだろうか。本当に楽しかったし、これから先が楽しみです。