例によって例のごとく、探偵歌劇ミルキィホームズTDのお話です。

Perl とか DB の話を期待してた人は閉じるボタンとか戻るボタンとか、クリッククリック!若干ネタばれっぽい話もあるかもなので、 そういうの嫌な方も閉じるボタンとか戻るボタンとか、クリッククリック!

探偵歌劇ミルキィホームズTD、 みなさん、ご覧になりましたでしょうか?

11話では twitter を見ていても、「いい最終回だった」という感想を多く見ました。実際に、これまでの疑問点などのなんやかんや、 たとえば、僕が前回書いてた疑問点とか、とても綺麗に解消されていて、 ある意味 TD の最終回といっても過言ではない話だったのかもしれません。

今回のシリーズは茉莉音の側から見ると、失ったもの(エレメントとそれが象徴する自分自身の大切なもの)を取り返す話であり、 メインテーマの一つは「自分さがし」であったのだろうな、と思います。

11話が終わり、メインテーマの1つが綺麗に回収されたことで、僕の中では実は一抹の不安がありました。今回のTDの主題歌「[ミルキィ A GO GO](ミルキィ A GO GO(A GO GO版) )」では

大団円もどんでん返し あるよね

とか

クライマックスは どーなるの?
どーなるの? 注目だ!見逃せなーい!

という歌詞があります。この歌が「ミルキィホームズから見た、探偵歌劇ミルキィホームズ TD の世界観を描いたもの」であるのは自明だと思うので、「おいおいまじかよ」 と僕は思っていたのです。11話が大団円だとすると、最終回どうなるんだ???と、

最終回では、ミルキィホームズと怪盗帝国の対決が描かれています。怪盗帝国との対決はゲームや1期2期でも描かれている、ある意味宿命の対決、とも言えるものです。 ただ、2期の途中で、アルセーヌ(=アンリエット生徒会長)は落ちぶれていくミルキィホームズを見かねて学院を破壊し、去ります。

2期のメインテーマは(おそらく)「破壊と再生」であり、ラストはホームズ探偵学院の再建の兆しが見えるシーンで終わります。しかしながら校舎はすべて破壊され、野ざらしの 、青空のもと授業が行われている学院の姿でありました。

3期のふたミルでは、ミルキィも怪盗帝国もほとんど姿を表していない事が明らかにされます。また、学院はいつの間にやら再建されていました。ミルキィホームズはトイズを取り戻しつつも、 期待されている姿と現実のギャップに苦しんでいるようにも見えました。

今回の TD では、ミルキィホームズはいつも通りのミルキィホームズに見えました。一見ダメダメのように見えますが、推理は実は大体あっていたし、トイズは1期2期の終盤に見られたチート的な ものは無くなっていたけど、普通に復活して、普通に活用されていました。できる範囲で頑張っている、そんな風に見えました。

最終回の怪盗帝国との対決では、ミルキィホームズは(1期終盤で見られたような)チート的なトイズを使うことなく、手持ちの(ゲーム版設定程度の、決して強いとは言えない)トイズを駆使して 怪盗帝国を退けました。また、アルセーヌはそれに対して、「見たいものが見られた」と満足気でありました。

1期終盤で見られたチート的なものを除外すると、ミルキィホームズのトイズは決して強いものではありません。実際、ゲームやAlternativeシリーズでは、自分のトイズを卑下しているような シャロの描写も見られたりします。そんな中で、チームワークと創意工夫でなんとかしている、というのが本来のミルキィホームズであり、また、それが唯一怪盗帝国と互角に渡り合うチームでも あります。

チート的な能力に頼ることなく、アルセーヌを退けるだけの力を見せた事、またそれに対してアルセーヌも満足できたこと。これはミルキィホームズとアルセーヌの成長であり、2期で破壊されて、 (兆しはあったけど)再生しきっていなかったところを補完できた、とてもいいエピソードだったのではないかな、と思います。

これで、これまでのミルキィホームズシリーズにあった様々な伏線は、森アーティ以外は大体全部解消されたのではないか、と思います。今回のシリーズは綺麗に終了したので、次はどこにでも進める、 そういう状態にあると思います。1期2期のようなマジキチカオスアニメにもできるし、森アーティと対決するようなガチ的なやつもできるし、普通に推理モノにしたっていいし、たぶんどこにでも進む事ができます。

そういう状態にあるってのもそうだし、今回のシリーズがとても面白かったから、是非是非次のシリーズも作って欲しいなぁ、と僕は思います。いやはや、幸せな3ヶ月でした。

ミルキィホームズ 53 探偵歌劇ミルキィホームズTD 6

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