Otogiri の話 応用(?)編

自己紹介

• 土田　拓也(つちだ　たくや)
• @tsucchi とか blog(http://tsucchi.github.io/)とか
• 普段は Perl とか SQL とか書いてます
• こんなかんじのアイコンです
• Perl と ミルキィホームズが好きです
• いつもはココでミルキィホームズの新曲とか紹介してるのですが
  • 今日は時間ないし、新発売なモノが無いので省略で

Otogiri について

Otogiri について

• 僕も昔似たようなやつを作ってた
  • SQL::Executor
• 出来る事は結構似ている
  • SQL::Maker ベースで insert/update/select/delete を簡単にできる感じの物体
  • 自作の ORM のベースクラスにしていたので、無駄に複雑だったりする
  • DBIx::Sunny ベースじゃない
• SQL::Executor を拡張するのを頑張ってもよかったのだけど、Otogiri 良さそうだったから乗っかってみた

Otogiri::Plugin について

Otogiri::Plugin

• コアが小さいのが Otogiri の良さだと思う
• けど、機能が足りないのはやっぱつらい
• 足りないものは足せばよい
• よし、プラグインだ！

プラグインについて

• 例) Otogiri::Plugin::DeleteCascade
  • FK をたどって、親を消すと子も一緒に削除する delete_cascade() というメソッドが使えるようになる

use Otogiri;
use Otogiri::Plugin;

my $db = Otogiri->new( connect_info => ["dbi:SQLite:dbname=$dbfile", '', '', { RaiseError => 1, PrintError => 0 }] );
$db->load_plugin('DeleteCascade');

$db->delete_cascade('person', { id => $person_id }); # delete_cascade が使えるようになる

プラグインの仕組み

• Teng 等と同じように、Otogiri のネームスペースにメソッドが生える仕組み
• Plugin の書き方は Teng とか SQL::Maker と同じ
• というか、Teng とか SQL::Maker の実装をパク(ry

プラグインの書き方

• 実際のプラグインを見た方がよいかも
• Otogiri::Plugin::DeleteCascade
• use Otogiri::Plugin; して、@EXPORT に提供したいメソッド名を書いて、それを実装するだけ

便利な Plugin とか

• Otogiri::Plugin::DeleteCascade
  • さっき紹介したやつ
  • FK をたどって親からデータ削除ができる
• Otogiri::Plugin::TableInfo
  • MySQL で言う所の、show create table とか show tables みたいなやつ
  • PostgreSQL の実装が大変で泣いた => hachioji.pm のスライド
• Otogiri::Plugin::BulkInsert
  • バルクインサートができるやつ
• Otogiri::Plugin::QueryWithNamedPlaceholder
  • 名前付きプレースホルダを使って、SQL を投げれるやつ(search_named/do_named)
  • 作ってみたけど、使ってないので github 止まりになっている

Otogiri と Reply との組み合わせ

Reply との組み合わせ

• Reply(REPL)と組み合わせると、めっちゃ便利です

Reply について

• Reply is awesome!
• 知らない方のために簡単に説明すると、「irbみたいなやつ」です

tsucchi@surreal[620]$ reply
reply@surreal.local[0]> 
reply@surreal.local[1]> 1 + 1
$res[0] = '2'

reply@surreal.local[2]> $a = 123
$res[1] = '123'

reply@surreal.local[3]> $b = 456
$res[2] = '456'

reply@surreal.local[4]> $a + $b
$res[3] = '579'

reply@surreal.local[5]> rand()
$res[4] = '0.0647113826862586'

reply@surreal.local[6]> exit

Reply is 便利

• 結構便利
  • 「a.pl 書いてお試し」、みたいなのが減った
• ORM と組み合わせると最高便利っぽい
  • REPLでORMを使えるようにすると、めっちゃ便利だ、という話

% reply-service1
1> Select('detective', { id => 1 });
$res[1] = {
    id => 1,
    name => 'シャーロック・シェリンフォード',
    age => 15,
    toys => 'サイコキネシス',
    birthday => '3/31',
}

ORM との組み合わせの前に、ちょっと紹介

• Reply::Plugin::DataDumperAutoEncode
• Reply::Plugin::DataDumperAutoEncode ってのを書いてみた

DataDumperAutoEncode

こういうのが...

1> Select('detective', { id => 1 });
$res[1] = {
    id => 1,
    name => "\x{30b7}\x{30e3}\x{30fc}\x{30ed}\x{30c3}\x{30af}\x{30fb}\x{30b7}\x{30a7}\x{30ea}\x{30f3}\x{30d5}\x{30a9}\x{30fc}\x{30c9}",
    age => 15,
    toys => "\x{30b5}\x{30a4}\x{30b3}\x{30ad}\x{30cd}\x{30b7}\x{30b9}",
    birthday => '3/31',
}

DataDumperAutoEncode

こうなる。超便利！

1> Select('detective', { id => 1 });
$res[1] = {
    id => 1,
    name => 'シャーロック・シェリンフォード',
    age => 15,
    toys => 'サイコキネシス',
    birthday => '3/31',
}

Reply::Plugin::ORM

• この人がつくったやつ

Reply::Plugin::ORM

• Reply の環境で、Otogiri や Teng が使えるようになるプラグイン
• Demo

便利な所

• Oracle みたいにデフォルトの CLI がつらい場合(僕は Oracle 使ってないけど)
• delete_cascade で開発環境の変なデータを掃除したり
• inflate を定義して、base64 とかバイナリとか、DB から見づらいデータを見えるようにしたり

Otogiri::Plugin の良くない所

• どのメソッドがどこに定義されてるか分からなくなる
• Otogiri の内部を知っていないと書けない

僕が考える Otogiri の今後

1. Plugin からコアに引き上げれるものが出てくると、いい感じかなぁ、と思う
2. 「Web アプリではこの Plugin」、「DBA が使うのはこの Plugin」みたいな感じでグルーピングできるとよさそう
3. 良いものなので、ユーザが増えるといいなぁ

まとめ

• Otogiri::Plugin を使うといい感じに拡張できます
• 拡張しなくても Otogiri 自体が結構便利なので、使うと良いです
• Reply と組み合わせるとめっちゃ便利なので、試してみると良いです

おしまい