ちょっと前、初音ミクと見せかけの魔法 というすごい記事を見た。

ピアノの発明が音楽の歴史を変えたこと、初音ミクの出現が同じように音楽の歴史を変えつつあること、が書いてある。音楽やってる人なら、きっと興味深く読めると思うし、そうじゃない人も読んでほしいくらい良記事なので、読んでみてほしい。ってか僕は感動して危うく会社で泣くところだった。(一応20年くらい音楽やってたからね。最近ご無沙汰だけどさ)

で、僕も初音ミクすごいと思うし、アレつかって曲作ったり既存の歌歌ってみたりさせてる人達すごいと思うんですよ。僕はエンジニアで音楽の素養もあるけど、ミク作れないし、ミク使って何か作るのも多分できないからね。

でもね、だけどね。。。

昨日、ヒャダインの20112012借りてきて、「ヒャダインとももクロのじょーじょーゆーじょー」聞いてたら、「あ、こっちの方がいいなー」って思ったのね。(オリジナル版は、ヒャダイン本人が変調した女声を使ってる。)

で、前もこういうのあったなー、と思ったら、みもりん(三森すずこ)のストロボラストだ。こっちの原曲はミクのやつで、ラストで逆再生とか訳分かんないことやってるけど、それが合ってるというすごい曲なんだよね。

でも歌はミクより、みもりんの方がいいなー、と僕は思うのです。

いや、繰り返しになるけど、ミクすごいと思いますよ。アレ、半分人工音だけど、気持ち悪さ無いもんね。声に不気味の谷があるのかどうか、分からないけど、あったとしても多分もう谷を越えていると思いますもん。

ただ、現時点では、まだ生身の声の方が、ボーカロイドよりもちょっと上なのかなー、と思っただけの話です。

でもこれってそんなに悲観したことじゃなくて、いつかもっとテクノロジーが進化したら、生身の歌声と区別つかないような、そういうのが作れる日が多分来るし、そんな風に技術を通じて世の中を少しずつハッピーにしていくのが我々技術者の使命ですからね。

一番最初に挙げた記事にも似たような事書いてあるのだけど、例えば僕が何か曲作ったとして、それを歌の上手な女の子に歌ってほしくても、普通の人はそんなアテ無いじゃないですか。でも、初音ミクならそれができる。で、技術がもっと進歩したら、人の声とまったく区別がつかないような、そういうのができるかもしれない。

そうなったとき、音楽が、世界がどういう風に変わるのか、見てみたいなー、と思ったのでした。